手料理は愛。
WOWOWでイギリスの番組があって。
一流のシェフが学校給食を改善しようとがんばるドキュメンタリー。
イギリスの給食は冷凍のポテト、チキンナゲット、ソーセージ、などがメインなんだって。
メニューはそれだけ。
ポテト、チキンナゲット、ソーセージ。
毎日、冷凍のポテト、チキンナゲット、ソーセージ。
この現状を変えたいと思ったシェフが孤軍奮闘するんだけど。
とても面白かった。
まず子供たちに野菜の入った食べ物を食べさせてみると、
吐く。
『食べたこと無い!』って吐くの。
これすごい状況だと思わない?
多くの子供たちが、そういうものしか食べてきてなかったことがわかった。
野菜が嫌い、じゃなく食べたこと無いんだって。
だからそのシェフがどんなにおいしく作っても子供たちは食べようとしない。
シェフの料理を横目に、ポテト、チキンナゲット、ソーセージ。
ここからあの手この手で少しずつ慣れさせていくんだけど。
そのシェフが、とある家庭にお邪魔して家庭で作ってる料理を見せてもらったら。
なんとびっくり。
家でも、冷凍のポテト、チキンナゲット、ソーセージ。
そこのお母さん曰く、
『うちの子たちはこれしか食べないの。第一、とても安くてお腹がいっぱいになるのよ』
ああ恐ろしい。
そのシェフはお母さんを説得して手料理を食べさせるようにお願いしたんだ。
そして数日後、シェフがその家に様子を見に行ったら、
まあなんとかかんとか少しずつ食べるようになっていって、
お母さんが『とても驚いたことがあったのよ』とシェフに言うんだ。
シェフが何かとたずねたら、
『以前の子供たちはとても落ち着きがなかったわ。とても怒りっぽかったし。
でも、今は全然違う。みんな落ち着いているわ。ケンカも少なくなったのよ。』
シェフ、これには大喜び。
引き続きその食事で続けるようにお願いしていったんだ。
そしてまた数日後、
お母さんが『とても驚いたことがあったのよ』とシェフに言うんだ。
今度はなんだい?とシェフが聞くと、
『久しぶりだからって以前と同じ食事を出したの。
そしたら食べ終わったとたんに子供たちが騒ぎ始めたわ。食べ終わってすぐよ。』
どうでしょう。これ。
日本の給食はここまでひどくないけど。
家庭での食事はどうかなあ。
冷凍物、インスタント食品などに含まれる食品添加物が原因なのかな。
とボクは見てて思いましたけど。
ちゃんと料理しましょ。