目からポロリと。
書道の古典の中に孫過庭の『書譜』というものがありまして。
筆跡もすばらしいモノで臨書の対象になるんですが。
それよりも内容から学ぶことが多い古典なんです。
というのは、この孫過庭という人が思う『書学』が書き連ねてあるんです。
書とはこうあるべきだ、という内容。
読んでみてびっくり。
今でも遜色無く読めるし納得。
以下、抜粋。
良い書を書く条件として、
1.精神がやすらかで仕事に追われていないとき。
2.感覚が冴え知力が活発なとき。
3.時候がおだやかでで大気が湿り気を帯びているとき。
4.紙と墨がうまくひきたて合ってるとき。
5.ふと書こうと意欲が湧いてきたとき。
例えばこんな感じです。ああなんてこったい。今と昔、何も変わらない。
このほかにも、
・最初はゆっくり書いてカタチを頭に入れ、次は早く書けるけどゆっくり書き、
成熟した後に書けば、おのずととどこおりなく書けるんだよー。
みたいなこととか。
今年はこの内容を頭に全部ぶちこんでやっていきますよ。
古典ってすばらしい。
どんな世界にも古典があってそれを紐解くことはとても大事。
みなさんから見た、その人にとっての『古典』に目を向けてみませんか?